生理と肌荒れ

生理に関連して周期的に肌荒れが起きるというのは、女性なら誰しも自ら経験して知っていることです。
 
どういうメカニズムで、生理の状態が肌荒れを引き起こすのでしょうか。


健康な成人女性であれば、女性ホルモンの働きによって、約1ヶ月の周期で排卵と生理が起こります。

生理により体内のホルモンの状態が変化することが原因で、肌荒れになると考えられています。

肌荒れと月経周期の状態について整理すると、次のような感じです。


1.卵胞期(生理後8〜10日間位)
排卵の準備をするホルモンが分泌され子宮内膜が増殖します。生理の期間が終り、心も体も快適で、肌荒れなどトラブルもなく安定している時期です。

2.排卵期(生理後14〜15日目位)
排卵期は、一番妊娠しやすい時期ですね。卵胞が卵巣の中で成熟し、卵胞壁を破って卵子が飛び出します。排卵期の肌は、皮脂の分泌が多くなり脂っぽくなってきます。にきびができたり肌荒れを起こしやすい状態となります。

3.黄体期(生理前の10〜12日間位)
妊娠のための準備をするホルモンが分泌され、受精卵の着床を待っている時期です。
生理前の不快な症状が出やすくなり、肌荒れにきびができやすくなります。普段使い慣れた化粧品でもノリが悪かったり、肌荒れをしたりすることもあります。

4.生理期(約5〜7日間)
妊娠をしなかった場合、赤ちゃんのためのベッドである子宮内膜が剥がれ落ち、が生理出血します。この時期は、ホルモン分泌が少なくなり、血行不良になって手足が冷えやすくなります。

 
このように、ホルモン状態から女性の肌が最も安定しているのは、生理が終わってから排卵までの数日だけで、それ以外の時期は、肌荒れしやすい不安定な状態にあるといっていいでしょう。

肌荒れと乾燥

肌荒れは、寒い時期の秋から冬、暖かくなってくる春先などに、多く見られるようです。肌荒れの原因にはいろいろありますが、乾燥は、特に肌荒れと深い関係があるようです。

季節にもよりますが、肌荒れでも特に乾燥肌で悩んでいらっしゃる方は結構多いと思われます。特に、季節の変わり目に、乾燥による肌荒れが顕著になる方が多いようですね。


乾燥肌は、体の水分の蒸発を防いでいる角質層自体の衰えや角質層を保護している皮脂膜の分泌の衰えにより肌が乾燥しやすくなり起こります。つまり、体全体の水分量が低下することによって起こります。

一般的には20〜25歳位までをピークにお肌の新陳代謝が衰え始め、体の水分量が減少してきます。

ですから、25歳を過ぎたら、毎日しっかりと保湿ケアをしないと肌の水分バランスが壊れ、カサカサになってしてしまいます。、中には、アトピー性皮膚炎にまでなってしまう方もいらっしゃいます。

年齢が25歳を過ぎ、肌の乾燥が見受けられる方は、保湿効果の高い化粧品や洗顔料をできるだけ使うように心がけましょう。


また、冬場などエアコンが効いている室内では、お肌が乾燥しがちです。室内は50〜60%の湿度が快適に感じられるのですが、人間の肌からすると、若干高めとなる60〜65%が良い状態です。自宅では、加湿器などを設置して60%以上を維持するようにしたいですね。


加湿器がない場合は、水で濡らして絞ったタオルを室内にかけておくだけで湿度を上昇させることができます。乾燥肌に特に気を使わないといけないのは、冬場です。室内の空気が乾燥し、カサカサの乾燥肌になってしまっては遅いので、肌にとって十分な湿度を保つよう心がけましょう。


肌荒れとにきび

肌荒れの中で、誰にとっても馴染みの深い「にきび」について説明します。

にきびが出来る仕組み
  にきびは、脂腺の働きが活発になり、毛穴の中に皮脂や角質が詰まり、そこに「アクネ桿菌」などの細菌が発生して炎症を起こしたり、荒れたりして、ついには化膿して出来る症状です。

にきびが出来る原因
●洗顔
  洗顔をし過ぎると必要な皮脂まで洗い流してしまい顔の表面に皮脂が不足します。
不足した皮脂を補おうと体は考えますので今度は逆に皮脂が活発に分泌され、にきびの原因になります。

 ●食生活
  脂の多い食事や糖分が多いもの、香辛料が強いもの、そんな食事を取りすぎるとにきび肌荒れが出来やすくなります。ビタミンBが不足すると肌荒れの原因になり、ビタミンCが不足すると肌を保護する機能を損なったりします。


●ホルモンのバランス
  思春期ににきびが良く出来ますが、原因としては男性ホルモンに皮脂腺を活発にさせる作用があり、女性にも男性ホルモンの分泌が思春期は増加するので、男女ともにきびが出来やすくなります。
●化粧品
  ファンデーションやクリームは脂分を含むため、毛穴を塞いでしまい、にきびや肌荒れを悪化させやすいです。化粧品には化学成分が含まれている場合が多いため、にきびの原因にもなります。

●ストレス
  ストレスがたまってくるとホルモンのバランスが崩れやすく皮脂の分泌量が乱れるので、肌には悪影響となります。

●便秘
  便秘は腸の中に老廃物が長時間溜まる事になるので、老廃物が体内に吸収され、肌荒れを起こす原因になります。

肌荒れと化粧品

肌荒れには色々な原因がありますが、中でも大きな要因のひとつである化粧品について検討します。

女性の方が毎日使う化粧品としては、化粧水、洗顔料、保湿クリーム、メイク用品などがありますが、肌荒れとどう関係しているのでしょうか。


ほとんどの化粧品には「合成界面活性剤」という成分が含まれています。

 
この合成界面活性剤というのは、石油が原料となっていて、水と脂を混ぜ合わせて乳状にしたり、脂汚れを分解し汚れを落とす効果がある物質です。


この物質は体や皮膚にあまり良い影響を与えません。
洗浄性は高いのですが、自然な物質ではないため、皮膚に刺激を与えやすい物質です。


皮膚にあるバリア機能を破壊すると言われています。したがって、肌荒れの原因にもなりますし、しみ、しわ、乾燥肌の原因になる可能性もあります。

洗顔は元来、ホコリや雑菌、余分な皮脂や古い角質などを洗い、清潔な肌に戻すことを目的とし行うものです。しかし、合成界面活性剤を含む洗顔料やメイク落としを使いすぎると、肌荒れの原因となってしまいます。


メイクが濃いと、メイク落としと洗顔料のダブル洗顔をしがちですが、下地クリームにファンデーションくらいならば、洗顔料だけで十分落とせるはずです。


洗顔料やメイク落としの使いすぎは、余分な皮脂だけでなく、必要な皮脂も落としてしまいますので、皮膚を傷め、肌荒れの原因となります。

 
たっぷり使うと洗い残しもありアレルギーの原因ともなります。


どんな洗顔料やメイク落としを使ったとしても、使用する量は控えめにし、使ったらよくすすぎをすることが大切です。また、メイクは、帰宅後は、出来るだけ早めに落とすようにするほうがお肌には良いでしょう。

 

ストレスと肌荒れ

睡眠不足のときや前日お酒を飲みすぎたとき、肌荒れが目立つことって多いですよね。

20歳前後の若いときは、多少無茶しても、自然回復力が凄くて、数時間も寝れば、ぴちぴちのツヤツヤだった、といってもそれはもう過去の話。加齢とともに、お肌の柔軟性や回復力は、確実に減退しています。

肌荒れになる原因は多々あります。中でもストレスは、最も大きな原因です。
ストレスを整理してみましょう。


 

1.環境的要因によるストレス
  暑い、寒い、不快な騒音、睡眠不足などからくるストレス
2.精神的要因によるストレス
  怒り、不安、心配、悲しみ、緊張などからくるストレス
3.社会的要因によるストレス
  職場環境や家庭環境などなどからくるストレス


ストレスと感じるかどうかは、人の感受性によって程度が異なりますが、仕事における人間関係、子育てにおける不安、不満、憤りなどに精神的ストレスを感じる方が多いのは事実です。
ストレスの度合いが強かったり、長期間続いたりすることで、心身が耐えられなりひずみを生じると、ストレス病となります。適度のストレスは健康に良い場合もありますが、過度になると、自分では制御できない病となるということです。

ストレス肌荒れの関係はどうなのでしょうか?
人間の肌は体の外から刺激を受けますが、体内の血流、神経の反応、ホルモン分泌の影響も多く受けます。ストレスが積み重なると、こうした体内の状態に異常をきたして、肌荒れとなって症状が現れることが多いのです。しかし、寒さなどは、直接的な外的ストレスですので、寒さを防ぐことで解決します。

人間はストレスがたまってくると脳の交感神経が興奮して、ストレスホルモンが分泌されます。このことによって、人体や肌が持っている免疫力が低下するという症状が起きます。

免疫力が低下すると、風邪を引きやすくなったり、様々な病気にかかりやすくなります。また紫外線や寒さと言った外的なストレスに柔軟に対応する力が弱って、肌荒れが起きます。


また、肌本来の保湿力が弱り、かさかさの肌の状態になったり、逆に皮脂が過剰に分泌されて吹き出物ができたり、肌への悪影響が様々な形で現れてきます。

肌荒れ対策を講じる前に、日常的に自分が受けているストレスについて、十分に反省してみることが大切ですね。